2020年の自動車産業動向を発表、生産台数は前年比11.2%減

(韓国)

ソウル発

2021年01月26日

韓国産業通商資源部は1月14日、2020年の自動車産業動向(暫定)を発表した。それによると、同年の自動車生産は前年比11.2%減の351万台だった。新型コロナウイルスの影響による販売落ち込みや部品調達難により、2020年上期は前年同期比19.8%と大幅に減少したが、下期は新車の輸出効果もあり、同2.2%の減少にとどまった(添付資料表1参照)。

内需は、個別消費税引き下げ(注)など、政府の内需活性化策や新車の発売などが奏功し、前年比5.8%増の189万台と過去最高を記録した。国産車の販売では、スポーツ用多目的車(SUV)が全体の47.6%を占め、輸入車では、米国車やドイツ車、スウェーデン車の販売がそれぞれ、38.3%、26.7%、21.1%増加した。日本車は前年比43.9%減少した(添付資料表2参照)。

ハイブリッド車や電気自動車、プラグインハイブリッド車、水素自動車などの環境対応車については、国内販売は前年比58.7%増の22万7,000万台、輸出は6.8%増の27万6,000台と、それぞれ過去最高を記録した。

(注)韓国政府は新型コロナウイルス対策の一環の時限措置として、自動車に課す個別消費税5%を2020年1~6月は1.5%に、7~12月は3.5%にそれぞれ引き下げた。

(当間正明)

(韓国)

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