米ヒューストン市などで経済再開規模縮小、新型コロナ感染拡大を受け

(米国)

ヒューストン発

2021年01月07日

米国テキサス州ハリス郡(郡庁所在地:ヒューストン市)と周辺郡で、小売店やレストランなどでの店内営業可能な規模が1月5日から、収容人数の75%から50%に引き下げられた。また、収容人数の50%以下で認められていたバーの店内営業は停止となった。

今回の措置は、同州のグレッグ・アボット知事が2020年10月7日に発令した州知事令に基づくもの。知事令では、7日連続で新型コロナウイルス感染の入院患者数が病院の収容能力の15%を上回った場合、再開規模を縮小することを定めている(2020年10月9日記事参照)。ハリス郡などは5日にこの基準に抵触したことになる。

テキサス州では、1日当たりの新規感染者数が10月の4,341人から感染拡大ペースが右肩上がりとなり、1月には連日1万人を超える水準となっている。

州内では既に上記州知事令の基準を満たしてない地域が多数を占めている。今回規制対象となったヒューストン市(2019年推計人口232万人)のほか、サンアントニオ市(同155万人)、ダラス市(同134万人)、フォートワース市(同91万人)、エルパソ市(同68万人)など、主要都市の多くは経済再開規模縮小の対象となっている。

再開規模を戻すには、7日連続で新型コロナウイルス感染の入院患者数が病院の収容能力の15%以下となる必要がある。

なお、テキサス州の経済再開のこれまでの動きは添付資料表を参照。

(桜内政大)

(米国)

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