陰性証明書のないチリ人とチリ居住外国人の入国要件を設定

(チリ)

サンティアゴ発

2021年01月12日

チリ保健省は1月7日付の決議第997号により、1月8日午前5時から、チリ人またはチリ居住の外国人に限り、保健省の指定施設における10日間の隔離実施と、58UTM(約41万4,000円、注)を支払うことで、PCR検査の陰性証明書が提示できない場合にもチリへの入国を許可することを明らかにした。

これまでは、検体採取からチリ行きの航空便(乗り継ぎがある場合は最終便)の出発時刻まで72時間以内のPCR検査の陰性証明書の提示を義務付けていた(2021年1月6日記事参照)。チリ非居住の外国人については、チリへの入国に当たり、引き続きPCR検査の陰性証明書の提示が必須となる。

加えて、鼻咽頭腔から検体を採取する方法のみならず、口腔から検体を採取する手法で実施された検査証明書も有効となる点や、2歳未満の子供については、同証明書の提示が免除されることも併せて発表している。

(注)1月の1UTMは5万978ペソ(約7,137円、1ペソ=約0.14円)。UTM:月間課税単位(Unidad Tributario Mensual)を意味し、2カ月前の消費者物価上昇率に応じて毎月改定される。

(岡戸美澪)

(チリ)

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