日用品物流テックとフードデリバリーが提携、サービス開始

(ハンガリー)

ブダペスト発

2021年01月06日

ハンガリー発の物流テック企業ウェブシッピー(Webshippy)は2020年12月下旬、フィンランド発のフードデリバリー企業ウォルト(Wolt)と提携し、ギフト商品や日用品を最短1時間で届けるサービスを開始した。

ウェブシッピーはオンラインストアの物流システムを請け負っており、自社倉庫での商品保管、クラウドベースの注文管理、配達の最適化を行い、2016年の創業から急激な成長を遂げている(添付資料図1、2参照)。

今回、ウォルトと提携した宅配サービスは、クリスマス前の12月22日から開始。近年、ハンガリーではクリスマスギフトのネット注文が配送限度を上回るほど増え、ギフト到着の遅延が生じるという課題がみられた。そのような状況に加え、2020年については新型コロナウイルスによる店舗の営業制限(2020年11月10日記事参照)に伴うeコマース市場の拡大も受け、クリスマスギフトのネット注文は例年以上に増え、再び注文量が配送限度を上回る恐れがあった。

本サービスでは、ウォルトのウェブサイトまたはスマートフォン用アプリを通して、キッチン用品、インテリア、化粧品、おもちゃから宝飾品まで、あらゆる種類の商品を注文可能とした。ブダペスト市内限定のサービスではあるが、ウェブシッピー独自のクラウドベースの物流ソフトウエアにより、注文を受け、市内にある物流拠点でウォルトの配達員がギフトを受け取り、最短1時間で配達が完了する。

ウェブシッピーCEO(最高経営責任者)のアンドラス・ペレニ氏はこのサービスに関し、同社のウェブサイトで「『配送時間』という課題に対しイノベーティブな解決策を与えるものだ」とコメントしている。

クリスマス以降も両社の連携は続いており、今後も本サービスを継続していく予定だ。

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー)

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