バンコク首都庁、夜間のレストラン店内での飲食を禁止

(タイ)

バンコク発

2021年01月05日

タイのバンコク首都庁(BMA)は1月4日、午後9時以降のレストランなどでの店内飲食を制限し(空港内の飲食店を除く)、テークアウトのみ提供可能とする措置を発表した(BMA発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。屋台など屋外で提供する飲食サービスについても、テーブルなど飲食が可能な設備がある場合は同措置に従わなければならない。

BMAは4日の当初の発表では、店内飲食が禁止される時間帯は午後7時から翌朝の午前6時までとしていた。しかし、今回の措置が飲食業界などに与える経済的影響が大きいことから、飲食業界から反発を受け、プラユット首相が同日午後4時30分に声明を発表し、BMAに対して制限時間帯を午後9時から翌朝の午前6時までに再設定するよう求めた(タイ政府発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。これを受け、BMAは同首相の提案どおりの制限時間帯に変更することを決定した。

ジェトロの「2020年度タイ国日本食レストラン調査」によると、バンコク都には日本食レストランが2,105店舗あり、今回の措置により売り上げ減や日本産食材の消費減につながることなども懸念される(2020年12月21日記事参照)。

(北見創、ウォンパタラクン・ヤーダー)

(タイ)

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