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ブルガリア政府、ロックダウンを2021年1月末まで延長

(ブルガリア)

ウィーン発

2020年12月22日

ブルガリア政府は12月17日、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を踏まえ、2回目となる厳格なロックダウンを2021年1月末まで延長すると発表した。主な措置は以下のとおり。

  1. 幼稚園から大学までの教育機関で対面式の授業を中止(ただし、1月4日から幼稚園、保育園、小学校1~4年生は対面式の授業を再開)
  2. ショッピングモール、レストラン、スポーツ施設、小売店の閉鎖(ただし、食料品店、医療施設、薬局、銀行、支払い業務取扱店、通信サービス提供店舗などは営業可)
  3. 娯楽施設の閉鎖(ただし、1月4日から博物館、美術館、映画館は収容人数の30%を上限に営業可)
  4. 公共での行事、会議、大会、展示会の開催中止
  5. 一部の例外を除いてスポーツ活動の中止
  6. 部分的な規制緩和:12月21日からホテル内のレストランは客席の50%を上限に午前6時から午後10時まで営業を許可

新型コロナウイルスの第1波では、ブルガリアは最も早く厳格なロックダウン措置を導入した国の1つとして、感染者数と死者数を欧州内で最低レベルに抑えることに成功した。その結果、5月にはほとんどの制限措置が解除されたが、秋の第2波の到来により、ブルガリアでも感染拡大の状況が急速に悪化、政府は11月27日に、12月21日までの2回目となる厳格なロックダウン措置導入を余儀なくされた。

ブルガリア統計局によると、実質GDP成長率は2020年第1四半期に前期比0.4%と微増だったが、第2四半期には1回目のロックダウンに伴う経済活動の停滞によりマイナス10.1%と大幅に減少、その反動で第3四半期は4.3%まで回復していた。ブルガリア国立銀行が9月に発表した経済見通しでは、2020年のGDP成長率を前年比マイナス5.5%と予測したが、それには2回目のロックダウンの影響は考慮されていない。

2019年に4.2%まで下がった失業率は、2020年第1四半期と第2四半期はそれぞれ、4.6%、5.9%と上昇。経済回復を受けて第3半期は4.8%と低下したが、2回目のロックダウンの実施によって失業率は再び上昇し、年末までに7%に上昇する見通しだ。社会保障省は12月7日、2021年から休業中の労働者に対する手当を現行の1日当たり24レバ(約1,560円、1レフ=65円、レバは通貨単位レフの複数形)から休業前の給料の75%に引き上げる計画を発表した。

ブルガリア政府による企業支援策としては、1回目のロックダウン以降、給料と社会保険料の60%を補助する雇用維持対策(注)などを含む12億レバ規模の支援策を実施した。これにより25万人の雇用が維持されている。なお、同対策の適用期間は3カ月ごとに延長されており、現時点では2021年3月まで有効。

(注)ホテル、レストラン、運輸部門に対しては補助率が80%となる。

(ブラディミール・カネフ、エッカート・デアシュミット)

(ブルガリア)

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