衛生緊急事態9度目の延長、新型コロナ感染拡大が続く

(モロッコ)

ラバト発

2020年12月04日

モロッコ政府は12月3日の閣議で、12月10日まで延長している「衛生緊急事態」(2020年11月10日記事参照)を2021年1月10日午後6時までさらに延長すると発表した。モロッコでは、3月19日に1回目の「衛生緊急事態」を発令(2020年3月25日記事参照)して以降、今回で9度目の衛生緊急事態の延長となる。

モロッコでは引き続き新型コロナウイルスの感染が広がっており、モロッコ保健省の発表によると、12月3日の新規感染者は4,434人、死者数は78人、累計感染者数は36万8,624人、累計死者数6,063人となっている。アフリカ大陸では南アフリカ共和国に次いで2番目、世界30番目の累計感染者数だ。今後も政府が新たな規制措置を敷く可能性があることから、政府の発表や現地報道を注視していくことが必要だ。

モロッコの報道によると、ハリッド・アイト・タレブ保健相は12月から国民へのワクチン接種プログラムを開始すると発言したが、まだ具体的な日程や使用するワクチンは明らかにされていない。

(石橋洋一郎)

(モロッコ)

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