新型コロナ変異種の確認受け、英国からの渡航を制限

(ベルギー)

ブリュッセル発

2020年12月23日

ベルギー連邦内務・制度改革省は12月21日、英国で新型コロナウイルスの変異種が確認されたことを受け、ベルギー・英国間の渡航に関する12月23日以降の措置について発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。

12月31日まで厳しい入国制限を実施

12月23~31日は、ベルギー国籍の保有者、またはベルギーを主な居住地とする者のみ、英国からベルギーへの入国が可能となる。また、医療従事者や高齢者の介護に関する専門家や研究者、輸送業務従事者などで、英国からベルギーへの渡航が必要不可欠で延期できないと認められる場合に限り、入国を可能とする。航空便の英国からのトランジットについては、最終目的地がEU域外の場合は12月23日から許可する。

これらの措置に加えて、渡航者位置特定フォーム(Passenger Location Form: PLF)の記入漏れを防ぐための管理を厳格化する。

2021年1月1日以降は、必要不可欠な場合のみ、英国からベルギーへの入国を許可する。渡航者には、48時間以内に実施した新型コロナウイルス検査の陰性証明書の提示や7日間の自主隔離の義務付けといった、新型コロナウイルス感染症のハイリスク指定地域(赤色地域)からの渡航者に対する措置と同じ措置が適用される。

今回の発表に先立ち、アレクサンドル・ド・クロー首相は12月20日、英国での新型コロナウイルスの変異種の確認を受けて、一時的な緊急措置として、12月22日午前0時まで英国からの全ての渡航者(注)の入国禁止を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、連邦内務・制度改革省が21日に同措置を24時間延長し、12月23日午前0時まで適用することを発表していた。

(注)ベルギーを最終目的地とする乗客と、ベルギーを経由して第三国へ向かう乗客の双方に適用。貨物輸送は許可。

(大中登紀子)

(ベルギー)

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