10~12月の電気料金を減免

(ベトナム)

アジア大洋州課

2020年12月23日

ベトナム商工省は12月18日、公文書9764/BCT‐DTDL号を発出し、新型コロナウイルス感染拡大の影響による困難を克服するため、10~12月の電気料⾦を減免することを決定した。電気料金の減免は4~6月に続き2回目(2020年4月22日記事参照)。主な内容は以下のとおり。

  • ⼀般世帯向けの⽣活⽤の電気料⾦は、1カ⽉当たりの利用量が300キロワット時(kWh)以下の世帯を対象に10%引き下げる。
  • 旅行宿泊施設や流通在庫を抱える倉庫は、通常の商業向けの電気料金ではなく、安価に設定されている工業向けのものを適用する(注)。
  • 新型コロナウイルスの予防・防止施設は、集中隔離に係る料金を徴収している施設を除いて、電気料金を減免する。具体的には、新型コロナウイルス感染者および感染の疑いがある者の集中隔離・診察施設は電気料⾦を全額免除する。また、感染者および感染の疑いがある者を診断・検査・治療している医療施設は電気料⾦を20%引き下げる。

1回目の減免措置の際に対象となっていた⼯業と、上記を除く商業向けの電気料⾦は今回の対象には入っていない。

なお、減免される電気料金は12月の請求書で払い戻される。既に請求書が発行されている場合または減免額が請求料金よりも大きい場合には、次回以降の請求時に払い戻される。また、10月から12月に電力契約を精算している場合は、2021年2月28日までに電力会社で払い戻しの手続きを終えなければならない。

(注)2019年3月20日付商工省決定648号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、電気料金は時間帯や電圧数、用途で異なり、例えば、契約電圧6キロボルト(kV)未満の場合、商業向けは、通常時2,666ドン(約12円、1ドン=約0.0045円)、非ピーク時1,622ドン、ピーク時4,587ドン。工業向けは、通常時1,685ドン、非ピーク時1,100ドン、ピーク時3,076ドン。

(北嶋誠士)

(ベトナム)

ビジネス短信 c5d9cedc715570ca