タミル・ナドゥ州がロックダウンを12月末まで延長

(インド)

チェンナイ発

2020年12月07日

インドのタミル・ナドゥ(TN)州政府は11月30日、新型コロナウイルス感染拡大に対するロックダウンの12月末までの延長と活動制限の緩和措置の通達を行った。同通達は、11月25日に内務省から公表された「監視、封じ込め、注意に係るガイドライン(2020年12月2日記事参照)に沿った内容となっている。なお、感染者の多い封じ込め地区では、緩和措置は実施されない。

同通達によれば、ビジネス目的の展示会、トレーニング目的の水泳プール、および観光地は12月1日から(マリーナビーチを含むビーチは12月14日から)営業再開が可能。

州外からの移動に必要な「eパス(許可証)」は、従前どおり継続される。他方、プドゥチェリー連邦直轄領、カルナータカ州、アンドラ・プラデシュ(AP)州からの移動について、許可証は不要とされた。なお、他州へ移動する公営・私営バスの運行は、TN州とプドゥチェリー直轄領間のみだったが、11月25日からTN州とAP州間も認められている。

社会的、政治的、娯楽的、宗教的集会について、12月1日から31日までの期間、屋内施設では、収容人数が50%以下かつ最大200人という条件を満たし、当局許可を受ければ、開催は可能とされた(屋外施設については、感染拡大状況に基づき、後日決定)。なお、11月25日に内務省が公表したガイドラインにおいて、文化的行事については、屋内施設で収容人数が50%まで(200人が上限)のみ、また屋外施設で最大200人のみ認められている。

教育機関は、11月16日に再開が予定されていたものの、保護者の反対を受け中止されていた。しかし、同通達では、12月7日から大学・大学院の一部クラスが再開可能になる予定だ。

TN州政府によると、州内の新型コロナウイルス累計感染者数は国内4位の78万4,747人、新規感染者が1,428人(12月2日時点)。TN州では11月以降、新規感染者は減少傾向にあるが、今後の感染状況を注視する必要がある。

(浜崎翔太)

(インド)

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