強制検疫期間、14日間から21日間へ延長

(香港)

香港発

2020年12月28日

香港政府は12月25日から、香港到着日またはその21日前までに、中国本土とマカオ、台湾以外の国・地域に滞在した者は、空路もしくは陸路での入境を問わず、政府指定検疫ホテルで21日間の強制検疫を義務付ける新たな措置を発表した。香港でも、新型コロナウイルスの変異種が12月23日に確認されており、政府スポークスマンは検疫期間の延長理由について、「これまで強制検疫期間は14日間だったが、変異種は潜伏期間が14日間を超える可能性があるため」と説明している。

また、航空機搭乗日もしくはその21日前までに南アフリカ共和国に2時間以上滞在した者は、香港へ向かうフライトには搭乗できないとする措置も併せて発表した。香港政府は12月22日から英国から香港への渡航を禁止する措置を取っているが(2020年12月23日記事参照)、これに南アフリカ共和国を追加した。

そのほか、12月2~23日に香港へ入境した英国滞在歴がある者、また12月2~24日に中国本土とマカオ、台湾以外の国・地域から入境した者は、香港到着日から19日目または20日目に地区検査センターもしくは指定検疫ホテルでウイルス検査を行い、結果判明までは自宅や検疫ホテルなど所定の場所での待機を義務付ける検疫強化措置も発表した。

(渕田裕介)

(香港)

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