ジュネーブ州のレストラン再開、年末年始の集会規制も一部緩和
(スイス)
ジュネーブ発
2020年12月10日
スイスのジュネーブ州政府は12月7日、11月28日から実施している緩和措置(2020年11月26日記事参照)に続き、飲食店と宗教的集会の再開や、年末年始の集会規制緩和などを行うことを発表した。
バーやカフェ、レストランなど飲食施設の再開に当たっては、以下の安全対策を求める。12月10日からの適用だ。
- 飲食店での注文、提供、飲食は原則として屋内外を問わず着席時のみとする。注文と提供をカウンターで行う飲食店については、飲食は着席時のみとし、席の移動も禁止する。
- ビュッフェなど顧客が自分で料理を取ることは禁止する。
- 顧客の連絡先情報の収集を義務付ける。その際、州医師が認めるプラットフォームを用いることを推奨する。
- 営業時間は午後11時まで(12月31日は翌1月1日午前0時まで)とする。
- テーブル当たりの着席人数は4人まで(家族は例外)とし、テーブル間は1.5メートルの物理的距離を確保する。
- 入り口で顧客を出迎え、マスクの着用や手の消毒、座席への誘導、連絡先の情報収集を徹底する。連絡先情報の収集ができない場合は、テークアウトのみ認める。
- 混雑時には可能な限り入り口と出口を分離する。
- 音楽は75デジベルまでの音量に制限する。
- 顧客以外の花売りや歌手などの入店を禁止する。
また、50人までの宗教上の祭事、その他の一般参加が可能な宗教イベントの再開は12月7日午後4時から認める。その際、衛生計画を立案・順守することと、以下の安全対策を求める。
- 1.5メートルの物理的距離が保てるよう、1人当たり4平方メートルを確保する。
- 参加者の連絡先情報を収集する。
- 上限を超える入場を禁止し、必要ならばビデオ会議などの補助的手段を活用する。
- 症状を有する人の入場を禁止し、検査を推奨する。
- 入退場の流れを分け、入退場者が接触しないよう、式典ごとに十分な時間を確保する。
- 参加者は入場時と退場時に手指を消毒する。
- 手袋は感染源となり得るため、着用は推奨しない。
- 聖体拝領の際を除き、参加者は常時マスクを着用する。
- 身分確認のため一時的にマスクを外すよう求めることは可能。
- 手作りのマスクやフェースシールド、バルブ付きマスク、スカーフなどはマスクと見なさず、禁止する。
なお、結婚と洗礼式については、これまでどおり宗教関係者を含めて5人までとしている。
集会規制の特例として、12月23日午前0時~2021年1月4日午前0時までは、家族や友人の集会が10人まで認められる。
(和田恭)
(スイス)
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