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2021年予算を発表、雇用創出に向けた支出拡大

(サウジアラビア)

中東アフリカ課

2020年12月24日

サウジアラビア政府は12月15日、2021年の予算を発表した(財務省ウェブサイトPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。歳入が前年比1.9%増の8,490億リヤル(約23兆7,720億円、1リヤル=約28円)、歳出が同2.9%減の9,900億リヤルで、前年に続く赤字編成となった(添付資料表1参照)。

2020年は原油価格の下落や新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、実勢ベースでは歳入7,700億リヤル、歳出1兆680億リヤルとなり、2,980億リヤル(対GDP比12.0%)の財政赤字となった。政府は、2021年には歳出効率を高め、財政の安定や持続可能性を達成するための努力を通じて、赤字を1,410億リヤル(同4.9%)に縮小させることを目標としている。他方、公的債務は2020年の8,540億リヤル(対GDP比34.3%)から、2021年は9,370億リヤル(同32.7%)に拡大する見込みとなっている。

2021年の歳出のセクター別内訳を見ると、最大の支出先は「教育」の1,860億リヤルで、「医療・社会開発」と「軍事」が1,750億リヤルで続いた(添付資料表2参照)。「教育」では主にデジタル教育へのシフト、外国大学の誘致、新たな奨学金プログラムの立ち上げなどを2021年のターゲットとした。「医療」では、2020年は新型コロナウイルスの検査施設の整備などを行ったが、2021年はリハビリ病院や老人介護施設の設立などを主なターゲットとした。また、前年比では「経済資源」(水処理、鉱物資源、民間投資誘致、通関効率化など)や「インフラ・交通」を大きく減らす代わりに、「行政」(雇用の創出)を20.0%増の340億リヤルと大きく増加させた。

2020年の実質GDP成長率は、IMFの10月予測のマイナス5.4%に対し、財務省はマイナス3.7%と予測している(添付資料表3参照)。2021年は引き続き新型コロナによる不確実なリスクが存在するものの、政府による民間部門や中小企業支援策を通じた経済活動の回復、国家改革計画「サウジ・ビジョン2030」の実施による経済の多様化やビジネス環境の改善、それらを受けた投資機会の拡大や業績の向上などを通じて、3.2%に回復する見込みとしている。

(米倉大輔)

(サウジアラビア)

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