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バーデン・ビュルテンベルク州、ミニバスの自動運転実験を支援

(ドイツ)

ミュンヘン発

2020年12月25日

ドイツのバーデン・ビュルテンベルク(BW)州政府は12月9日、ミニバスの自動運転実験を支援すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。「AMEISE」と呼ばれる自動バスを活用した都市交通開発プロジェクトの一環として行い、2020年から3年間、州都シュトゥットガルト市から北東約15キロのワイブリンゲン市で実施する。

このプロジェクトは、従来の公共バスなどが網羅できないラストワンマイル(バス停や駅から最終目的地までの道のり)の移動手段を提供することにより、自動車などの個別移動を代替する、環境にやさしく経済的な交通手段を探るための実験となる。具体的には、人口約5万5,000人のワイブリンゲン市で、2カ所のバス停留所を結ぶ2.2キロのルートを2台の自動運転バスが30分間隔で走行する。

実験は2段階に分かれ、第1段階では、(1)必要なインフラの構築、(2)周辺環境を認識するシステムの研究、(3)第5世代移動通信システム(5G)への接続・構築を主に研究する。第2段階では、自動車技術者協会(SAE)定義の自動運転のレベル4(注)での走行を予定する。

プロジェクトはエスリンゲン大学が取りまとめ役となり、ワイブリンゲン市などの行政やシュトゥットガルト大学などの研究機関、バス運営・システム関連企業など計14団体・企業が参画する。

ドイツでは、2017年ごろからミニバスによる自動運転実験が各地で行われている。BW州政府によると、今回の「AMEISE」プロジェクトの特徴は、道路側インフラとのデータのやり取りや精緻な費用認識、運行の採算性など、実際にミニバスを運行する上で重要となる分野を詳細に研究する点だという。

BW州のビンフリート・ヘルマン交通相は今回のプロジェクトについて、「未来のモビリティーへの進化に関するもの」とした上で、「ワイブリンゲン市が自動運転バスのイノベーティブな先駆者になることは大変喜ばしい」とコメントしている。BW州は州内の自動車産業の構造転換について議論する「バーデン・ビュルテンベルク州自動車産業戦略会議」を開催しており(2020年9月29日記事参照)、今回のプロジェクトは同会議が進める約45のプロジェクトの1つだ。

(注)高度運転自動化。限定された領域内で加速・操舵(そうだ)・制動を全てシステムが行い、ドライバーが全く関与しない状態での走行が可能。

(クラウディア・フェンデル、高塚一)

(ドイツ)

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