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第3四半期GDP成長率は前期比で6.9%に回復

(チェコ)

プラハ発

2020年12月09日

チェコ統計局の12月1日の発表によると、2020年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率(季節調整済み)は前期比6.9%で、第2四半期のマイナス8.5%からプラスに転じた。前年同期比ではマイナス5.0%で、第2四半期のマイナス10.7%より減少幅が半減した。

需要項目別にみると、輸出が前期比26.2%増と大幅な伸びを示し、5.0%増となった民間消費支出とともに、GDP成長率を押し上げた。一方、前年同期比では、0.4ポイントの寄与だった純輸出が唯一の成長要因となったのに対して、民間消費支出が3.9%減(寄与度:マイナス1.3ポイント)で、依然としてGDP成長率の抑制要素となった。特に、半耐久財の消費とサービスへの支出が減少した。前年同期と比較すると、GDP成長率の最大のマイナス要因となったのは、総固定資本形成の10.7%減で、GDP成長率を4.1ポイント押し下げた。これは特に、住居、輸送機器、および知的財産生産物への投資が低下したため、と統計局は分析している(添付資料表1参照)。

産業部門別にみると、小売り・卸売り、ホテル、レストラン・サービス部門で前期比13.5%増となり、製造業では16.5%増と産業部門の中で最大の上げ幅を記録した。4月20日以降、新型コロナウイルス「第1波」の感染状況改善に伴い、徐々に規制緩和が進められ、小売り・サービスの営業が再開、また自動車部門などで生産停止、あるいは減産の状態にあった製造業においても、徐々に生産が回復した影響による。ただし前年同期比では、第2四半期よりは改善したものの、マイナス水準にとどまった(添付資料表2参照)。

チェコ国立銀行(中央銀行)が11月12日に発表したマクロ経済見通しによると、2020年第3四半期のGDP成長率は前年同期比でマイナス7.4%と予測していた。実績の減少率がこれを下回ったのは、輸出の減退が予測より限定的で、これが総固定資本形成の大幅減を部分的に補うかたちとなったためと同行は分析している。ただし第4四半期については、新型コロナウイルス「第2波」の到来とこれに伴う営業制限措置の再導入などの影響で経済活動が再び鈍化し、GDP成長率は前年同期比でマイナス8.8%に下がり、2020年通年では前年比マイナス7.2%になると予測している。

(中川圭子)

(チェコ)

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