世界経済フォーラム(ダボス会議)、2021年はシンガポールで開催

(スイス、シンガポール、世界)

ジュネーブ発

2020年12月08日

世界経済フォーラム(WEF)は12月7日、2021年の年次特別総会をシンガポールで5月13~16日に開催することを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした(注)。従来のダボスでの年次総会は2022年からを予定している。

次回のシンガポールでの年次特別総会は、新型コロナウイルス感染拡大からの復興を議論する初めての会合となる。世界の経済界、政府、市民団体のリーダーが対面で議論することにより、現在、世界が直面する最大の課題の解決策を議論することを狙いとする。

これまで、例年ダボス会議が行われてきた時期となる2021年1月25~29日の期間「ダボスウィーク」をオンラインで開催し、「新型コロナ禍」で失われた信頼や原則・信頼・パートナーシップを2021年で再構築するための議論を行う予定だ。WEFでは同イベントに向けて、ここ数年で重要な議題となった第4次産業革命への対応、未来のより良い働き方、ステークホルダーが参画する資本主義の加速などを「ダボスアジェンダ」としてウェブサイト上で発表している。また、シンガポールでの年次特別総会の前に、エマージング・テクノロジー(新興技術)の採用やそれを踏まえた社会デザインの在り方を話し合うため、WEFは東京で「グローバル・テクノロジー・ガバナンス・サミット」を2021年4月6~7日に開催する予定だ。

なお、2020年10月7日付のWEFの発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでは、次回の年次総会の開催地としてスイスのルツェルンが挙げられていたが、シンガポールでの開催に変更された。ルツェルンは、来場が見込まれた5,000人の観光客を失っただけでなく、地域経済再生のきっかけとなるプロジェクトを失ったとして、中止を惜しむ意見をスイスの多数のメディアが報じた。

(注)追記:主催者により、後日、開催日は5月25~28日に変更されたもよう。

(和田恭)

(スイス、シンガポール、世界)

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