乗客のPCR検査結果に基づく国際線の運航停止措置を強化

(中国)

北京発

2020年12月24日

中国民用航空局は12月16日、「国際旅客便のサーキットブレーカーの調整に関する通知」(民航発[2020]60号)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。同一便に搭乗した乗客について、中国到着後のPCR検査で陽性者が5人に達した場合の運航停止期間をこれまでの1週間から2週間に延長し、国際線に対するサーキットブレーカー(運航停止措置)を強化した。

同局は6月4日に「国際旅客便の調整に関する通知」(民航発[2020]27号)」外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表し、中国到着後のPCR検査結果が陽性の乗客が3週間連続でゼロだった場合に増便を認める一方、陽性者が出ればその人数に応じて運航停止期間を設ける制度を導入していた(2020年6月9日記事参照)。

今回の通知はその27号通知に調整を行ったもので、12月16日から実施した。他方、同一路線の各便でPCR検査結果が陽性の搭乗客が合計10人に達した場合に4週間の運航停止とする措置や、サーキットブレーカーが発動された場合、その路線枠を他の路線に振り替えることは認めず、同措置の適用期間終了後に航空会社は週1便の運航再開が認められるといった内容は据え置いた。

同局によると、12月15日までにサーキットブレーカーを発動した回数は合計139回となり、このうち、国内の航空会社に対する措置は54回、外国の航空会社に対する措置は85回だった。運航がキャンセルになった国際線は合計268便だった(添付資料表参照)。

(趙薇)

(中国)

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