広東省や政府、広州市で第2回世界5G大会を開催

(中国)

広州発

2020年12月10日

中国・広州市で11月26~28日、第2回世界5G大会が開催された。広東省人民政府と国家発展改革委員会、科学技術部、工業情報化部が共催し、メインフォーラムと10分野のトピックフォーラムで構成し、参加者は第5世代移動通信システム(5G)の先端技術や産業動向、応用などについて議論した。

「5G+広東・香港・マカオグレーターベイエリア発展フォーラム」では、広東・香港・マカオ5G応用イノベーションセンターの除幕式が行われた。センターは同エリアにおける5G応用の加速とユニコーン企業の育成などに力を入れる。科学技術部の曹健林元副部長は「5Gは科学技術、経済、人々の生活に大きな変化をもたらすと考えている。この変化は通信技術の発展だけをもたらすものではなく、5Gインフラ建設の推進に伴ってさまざまな分野に応用されていく。5Gの発展が多くの産業分野で科学技術問題と産業発展問題を解決していく一助になる」と述べた。

また、同時期に約1万2,000平方メートルの展示会が開催され、通信関連業者などが5Gスマホをはじめとする関連製品を出展した。展示会では、5G+スマート港、5G+スマート工場、5G+交通、5G+医療など多くの分野で最新の5Gの応用シーンが発表された。

中国政府の発表によると、10月末までに国内の5G基地局は70万カ所、5Gユーザーは約1億8,000万人を突破した。広東省の基地局は11万カ所と全国トップで、全体の15.7%を占める。うち広州市では2万7,796カ所、深セン市では3万611カ所の基地局を建設済みで、深セン市全域、広州市の中心区、珠江デルタ主要都市を5G通信網でカバーすることが可能となっている。

写真 中国移動ブースの様子(ジェトロ撮影)

中国移動ブースの様子(ジェトロ撮影)

写真 5Gスマート鉱山応用シーン(ジェトロ撮影)

5Gスマート鉱山応用シーン(ジェトロ撮影)

(梁梓園)

(中国)

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