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米GM、3Dプリント産業化センターを新設

(米国)

シカゴ発

2020年12月22日

米国自動車大手ゼネラルモーターズ(GM)は12月14日、ミシガン州デトロイト郊外の研究開発拠点、ウォーレン・テクニカル・センター内に3Dプリント産業化センター(AIC)を開設した。新施設では、自動車産業における3Dプリンターの実用化を目指す。

AICは約1万5,000平方フィート(約1,390平方メートル)の広さで新設された。金属とポリマーの部品を印刷する24台の3Dプリンターが設置され、選択的レーザー焼結(SLS)や選択的レーザー溶融(SLM)、マルチジェットフュージョン、溶融成膜モデリングといった、さまざまな印刷手法をテストすることが可能となる。GMは、ウォーレン・テクニカル・センターで30年以上にわたって3Dプリンティングの研究を続けてきており、AICはGMのこれまでの3Dプリンティングへの投資とそれによって獲得した知識の集大成となる施設だ。

写真 AIC内部の様子(GM提供)

AIC内部の様子(GM提供)

3Dプリンティングは、従来、数週間から数カ月かかっていた部品の製造プロセスを数日まで短縮し、かつ高額な金型製作を省くことで、コストを大幅に引き下げる可能性を有している。また、溶接が不要となるため、従来は難しかった効率的なデザインを採用することができる。例えばGMは、「シボレー・コルベット」の開発に使用されたブレーキ冷却ダクトに3Dプリンティングを活用した。これにより、開発期間が9週間短縮され、コストが60%以上削減されたという。さらにGMは、大型スポーツ用多目的車(SUV)を製造するテキサス州アーリントンの組み立て工場で使用される工具約100種類を3Dプリンターで製造した。これによって、従来は4~18キロあった工具の重さが、ナイロンカーボンファイバーを素材としたことでわずか1.5キロに軽量化された。

AICで生産する部品の多くは、さまざまなテスト環境で生産前の車両に用いられる機能的な試作品となる。GMの付加製造・ポリマーセンターのロン・ドール部長はプレスリリースで、「GMは、試作品開発から工具や生産車両の製造に至るまで、3Dプリンティングの利点をますます活用していく」と述べた。

(河内章)

(米国)

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