マレーシア入国者と濃厚接触者の隔離期間が10日間に短縮
(マレーシア)
クアラルンプール発
2020年12月16日
マレーシア保健省は12月13日、マレーシアに入国した者および濃厚接触者に対して義務付けている14日間の隔離期間を、12月14日から10日間に隔離すると発表した。
8日目または9日目に感染検査
マレーシアに入国した者および濃厚接触者は、保健省の指示の下、隔離8日目または9日目に感染検査を受け、結果が陰性だった場合、10日目に隔離が完了する(国営ベルナマ通信12月14日)。
マレーシアにおける濃厚接触者の定義は、以下のとおり。
- 個人防護具を着用せず、医療・ヘルスケア業務に従事している者
- 新型コロナウイルス患者を直接看護している者
- 新型コロナウイルスに感染した医療従事者と働いている者
- 新型コロナウイルス患者を訪ねた者または同居している者
- 新型コロナウイルス患者と近接した環境で仕事をしている者、同じ教室内で活動した者
ノル・ヒシャム保健省次官は、隔離期間を短縮する理由として、「最新の臨床実験により、時間の経過につれて感染率が下がるという結果が出た」ことを挙げた。また、他国の事例として、ドイツやベルギーでは14日間から10日間へ、フランスでは7日間へ隔離期間が短縮されることに言及した。
マレーシアでは、セランゴール州やクアラルンプール市などを含む4州・2連邦直轄地において、主に単純労働に従事する外国人労働者に対する抗原検査を義務付けており、感染者数が4桁台となる日が続いている。12月14日時点では、累計の感染者数は8万4,846人(うち、入院中1万3,830人)、死亡者数は419人となっている。
(田中麻理)
(マレーシア)
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