アルジェリア、国内線は一部運航再開も夜間外出禁止を延長

(アルジェリア)

パリ発

2020年12月11日

アルジェリア運輸省は12月5日、6日から旅客便国内線の運航を再開すると発表した。ただし、南部への国内便は全て再開したが、北部は50%にとどまっている。一方、国際線は本国帰還便を除き、3月18日の運航停止から再開の見込みは立っていない。

また政府は、夜間外出禁止(午後8時~翌日午前5時)を12月2日からさらに2週間延長すると発表した。当該措置の対象県は、10月1日時点では11県だったが、10月29日に20県、11月17日に32県、12月2日からは34県に拡大された。主に南部にある、残り14県については、外出禁止は実施されていない。

アルジェリアでは新型コロナウイルス感染拡大が続いており、同国の新型コロナウイルス・パンデミック監視科学委員会の発表によると、12月9日の新規感染者数は598人、死者数は15人、累計感染者数は9万14人、累計死者数2,554人となっている。

アブデルマジッド・テブン大統領も新型コロナウイルスに感染し、10月28日からドイツの病院に入院しており(2020年11月9日記事参照)、治療は終了したが、まだ退院していない。大統領の不在により、憲法改正法や2021年財政法など、各種法律や大統領政令が官報に掲載できない状態になっている。

(ピエリック・グルニエ)

(アルジェリア)

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