トルコ貿易相、ブレグジット後の貿易体制強化に意欲
(トルコ)
イスタンブール発
2020年12月25日
トルコのルフサル・ペキジャン貿易相は12月22日、英国のEU離脱(ブレグジット)に関して、英国とEUとの交渉を注視しており、ブレグジット後の英国およびEUとの新しい貿易体制を強化するための努力を続けていると述べた。
ペキジャン貿易相は、具体的な内容に言及はしなかったが、既に英国との貿易協定の準備は整っており、ブレグジットによってトルコの貿易、ビジネス活動が悪影響を受けることがないよう最大の努力を払っているとした。新しい貿易協定の詳細は、英国とEUとの合意後ただちに発表されるという。
英国はトルコにとって、輸出ではドイツに次いで2位、輸入では11位の貿易相手国で、貿易赤字国が大宗を占めるEU主要国の中では貿易黒字国であり、その貿易動向は極めて重要といえる。トルコ統計機構によると、2020年1~10月の英国への輸出額は前年同期比4.3%減の90億3,989万ドル(構成比:6.7%)、英国からの輸入額は0.9%増の44億9,568万ドル(2.6%)で、45億4,421万ドルの黒字だった。
ペキジャン貿易相はまた、日本を含めたASEAN諸国が締結した東アジア地域包括的経済連携(RCEP)協定にも、トルコが多大な関心を持っているとした。同貿易相は、RCEPが世界でも最も包括的な貿易協定になると評価し、その影響力を注意深く見守り、トルコも必要な対応をとることになると述べた。
(中島敏博)
(トルコ)
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