国内ほぼ全域で夜間外出禁止令の適用時間が短縮

(チリ)

サンティアゴ発

2020年11月09日

チリ保健省は11月2日、5日から夜間外出禁止令の発令時間を午前0時~午前5時に短縮すると発表した。ただし、マガジャネス州のプンタ・アレナス市、ポルベニル市、プエルト・ナタレス市と、ロス・ラゴス州のプエルト・モント市は同短縮措置の対象外となり、午後8時~午前5時の間が外出禁止とされている。

チリにおける新型コロナウイルスのアクティブな感染者数(注1)は、10月後半に1万人を下回り、11月5日時点で8,640人と減少傾向が続く。政府は、地域ごとの衛生措置緩和計画(2020年7月27日記事参照)を継続して進めており、11月5日午前9時時点で同計画の第1段階として位置付けられる外出禁止措置(Cuarentena)の対象となっているのは、国内の345のコムーナ(注2)のうち、30カ所(全体の8.7%)にとどまっている。

また、第2段階:移行期(Transición)は64カ所(18.6%)、第3段階:準備期(Preparación)は208カ所(60.3%)、第4段階:開放初期(Apertura Inicial)は43カ所(12.5%)となり、既に7割以上のコムーナでは日中の行動制限が解除されている。緩和計画が第4段階の開放初期に達すると、対象地域内のスポーツジムや、映画館などの商業施設についても部分的な営業が可能となることから、経済活動の再開についても期待される。

(注1)発症後または陽性確定後または検体採取後、15日以上経過していない感染者または感染疑義者(死者を除く)。

(注2)コムーナとは、国の地方行政の基本単位。

(岡戸美澪)

(チリ)

ビジネス短信 f6a1ca22035dda44