8月の産業活動指数は前年同月比11.6%減、回復が鈍化

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2020年11月02日

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)は10月22日、8月の産業活動指数が前年同月比で11.6%減少したと発表した(添付資料図参照)。前月比(季節調整済み)では、1.1%の微増にとどまった。アルゼンチンでは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出禁止措置が3月20日に発令され、4月には歴史的な産業活動の落ち込みがみられたものの、5月と6月は回復。ただ、7月以降の回復ペースは鈍化している。1~8月では、前年同期比12.5%減となった。

産業別にみると、6月からプラス成長を続ける金融仲介業(前年同月比4.1%増)を除き、全産業でマイナスとなった(添付資料表参照)。電気・ガス・水道は、6月と7月に回復をみせていたが、8月は0.4%減と落ち込んだ。最も落ち込みをみせた産業は、ホテル・レストランの56.0%減、建設業の32.1%減、その他の個人・社会サービスの53.7%減。農業・牧畜・狩猟・林業(2.2%減)、漁業(10.3%減)、鉱業・採石(11.5%減)、商業(3.5%減)もマイナスとなったが、7月に比べると減少幅はわずかに縮小した。

10月22日付の現地紙「ラナシオン」がまとめた複数のエコノミストらの分析では、8月は経済活動の再開もあり、7月と比較してプラス成長が見込まれていたが、「大きく改善せず、低迷傾向にある」とした。9月の見通しについては、為替市場の影響で物価高騰を懸念した消費者によって、消費財購入が加速したとされるが、産業活動全体への押し上げ効果は限定的、と予想される。エコノミストらによると、「第4四半期の改善は期待できない」とし、「新型コロナ前の経済状況までに回復するのは、2021年9月」との見方が強いという。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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