第3回輸入博、食品、医療機器、消費財が出展拡大

(中国)

上海発

2020年11月11日

上海で11月5~10日に開催された「第3回中国国際輸入博覧会(CIIE2020)」(以下、輸入博)(2020年11月6日記事参照)では、新型コロナウイルスに伴う中国への渡航制限のため、海外からの出展企業は中国国内にいる人員や代理店などが対応する様子が見られたほか、例年設置される国が出展するナショナルパビリオンエリア(国家館)は今回、設置されなかった。

企業出展エリアは、「食品・農産品」「医療機器・医薬保健」「サービス貿易」「消費財」「自動車」「技術設備」の6分野で行われた。「食品・農産品」「医療機器・医薬保健」「消費財」については、これまでに比べ展示ホール数が増え、それぞれの分野で各国企業や中国側の関心の高さがうかがわれた。

「食品・農産品」エリアでは、自国の特産品をアピールする場として、各国機関などの出展が多く見られた。「消費財」エリアでは、NBA(米国プロバスケットボール協会)が各チームのユニホームのほか、フリースロー体験エリアを設置した。ナイキやヨネックスなどは自社のシューズやラケットを使うトップ選手の映像や写真を展示し、貝印は調理包丁や美容器具を出展、ライブコマースによる美容器具の紹介など、いずれも参加者の注目を浴びていた。

輸入博事務局の発表によると、出展企業数では日本が過去最多、面積では米国企業が過去最大となった。米中摩擦が続く中、2019年に引き続き、クアルコムは第5世代移動通信システム(5G)関連製品を展示したほか、マイクロソフトや米国大豆輸出協会などの米国企業や団体が積極的に出展していた。

写真 NBAの出展の様子(ジェトロ撮影)

NBAの出展の様子(ジェトロ撮影)

写真 貝印によるライブコマースの様子(ジェトロ撮影)

貝印によるライブコマースの様子(ジェトロ撮影)

写真 米クアルコムの出展の様子(ジェトロ撮影)

米クアルコムの出展の様子(ジェトロ撮影)

(侯恩東)

(中国)

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