英政府、移行期間後の「UKNIマーク」ガイダンスを公開

(英国)

ロンドン発

2020年11月09日

英国政府は10月30日、移行期間終了後の2021年1月1日から適用される、北アイルランド市場で流通させる製品が法令で定められた要件を満たしていることを示す「UKNIマーク」についてのガイダンス外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを発表した。同政府は、9月1日にグレードブリテン島市場で使われる「UKCAマーク」についてのガイダンスを発表(2020年9月10日記事参照)したが、要件が異なるUKNIマークの詳細などについては言及されていなかった。

UKNIマークは、製品が北アイルランド市場に上市(市場に投入)され、かつ、英国の第三者認証機関より適合性評価を受けた場合に使用される。また、北アイルランド事業者がグレートブリテン島市場に上市する製品について第三者認証機関による認証が義務付けられており、かつ、その適合性評価を英国の第三者認証機関が実施している場合にも使用が可能。しかし、いずれの場合もUKNIマークは単一での使用は認められておらず、CEマークとともに貼付する必要がある(添付資料図参照)。

同ガイダンスの中では、UKNIマークの使用方法についても言及されている。基本的には製品本体あるいは容器包装に同マークが貼付されるが、例外的に説明書などへの表示が許可される場合もある。製品ごとの規則により異なるものの、一般的には、以下のルールが適用される。

  • UKNIマークは、製造者自身あるいは認定代理人(適用法令で認められている場合)が貼付する。
  • UKNIマークを別の適合マークと貼付する際は、製造者は、法令による要件への製品の適合性について全責任を負う。
  • 第三者にUKNIマークの意味や形を誤解させるようなマークや印を付けてはならない。
  • UKNIマークの視認性や可読性、意味に影響を与えるような他のマークを付けてはならない。
  • 法令で特別に規定されていない限り、UKNIマークを貼付してはならない。
  • UKNIマークは、他の適合マークを伴う必要があり、単一での使用は認められない。

そのほか、北アイルランドの英国市場におけるモノの移動に関しては、英国政府の解説書外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。

(尾崎翔太)

(英国)

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