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3空港高速鉄道、土地収用と駅位置調整が課題に

(タイ)

バンコク発

2020年11月06日

タイのドンムアン空港、スワンナプーム空港、ウタパオ空港を結ぶ3空港高速鉄道プロジェクト(2018年4月9日記事参照)について、イースタンハイスピードレイルリンクスリーエアポーツ(注)のティティ・ナタパットシリ社長は10月12日、同社のウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにおいて2026年に開業する見通しを示した。これは、約1年前の契約締結時と比べて2年遅れとなる。

計画遅延の理由として、土地収用の遅れがある。同社長は、政府は2021年3月から4月にかけて用地を民間事業者に引き渡すとしていたが、2021年10月まで遅れる可能性があるとした。

また、土地収用に加え、駅設置場所の調整も発生している。同プロジェクトは、高速鉄道の整備・運営のみならず、収益性確保の観点から一部の駅前開発もセットになっている。しかし、2020年11月1日付の「プラチャチャート」紙によると、既に沿線の地価高騰に直面していることから、民間事業者のコンソーシアム幹事を務めるCPグループが、途中駅の位置の調整を希望している。調整に際しては、収用済みの土地の解約コストや、タイ国鉄での変更手続き、環境影響評価の追加申請が必要となり、6カ月から1年程度の工期遅延となる可能性がある。

同社は、ウェブサイト上でタイ国鉄との覚書PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を公開しており、この中でNTP(着工指示)を受領してから5年で整備を行う旨を定めている。通常、土地収用が完了しなければNTPは出されないため、駅位置の調整が現実のものとなれば、開業は2027年以降にずれ込む可能性がある。

(注)プロジェクトの事業会社として、イースタンハイスピードレイルリンクスリーエアポーツが設立済み。CPグループを筆頭に、タイ建設最大手のイタリアン・タイ・デベロップメント、タイ建設3位のチョーカンチャン、道路・鉄道運営のバンコクエクスプレスウェイ&メトロ、中国国営で高速鉄道建設を手掛ける中国鉄建が経営参画している。同路線の総延長は220キロ、事業費2,245億バーツ(約7,633億円、1バーツ=約3.4円)、契約期間は50年。

(水村竹秀)

(タイ)

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