文大統領、バイデン前副大統領に祝意を表明

(韓国、米国)

ソウル発

2020年11月10日

韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11月8日、米国大統領選挙でのバイデン前副大統領の当選確実を受け、公式ツイッターを通じて、バイデン氏および副大統領候補のハリス氏に向け祝意を表明した。「われわれの同盟は強力で、韓米両国間の連携は非常に強固。われわれが共有する価値のため、共に尽力することが楽しみだ。両国関係の未来の発展に期待している。共に歩んで行きましょう(韓国語:Katchi Kapshida)」と述べた。

なお、バイデン氏は大統領選投票日前の10月29日に、韓国の通信社宛てに「われわれのより良い未来のための希望」と題した寄稿文を寄せた。バイデン氏の主なメッセージは以下のとおり。

  • 韓国を「強い同盟国」と称し、同盟を強化する。
  • 北朝鮮の非核化の方針を明確化し、北朝鮮在住の韓国系米国人の離散家族との再会を推進する。
  • 韓国系米国人の「アメリカンドリーム」の実現、新型コロナウイルスによる経済的打撃の軽減、質の高い健康保険、高水準の教育を提供する。

寄稿文は、最後に「米国をより良く、機会、団結、新しい始まりの国に再建するため、大統領選に立候補した。私は、大統領として、われわれの子供たちと孫たちの未来のために戦う。共に歩んで行きましょう」と結んでいる。

韓国の調査会社リアルメーターが11月6日に行った世論調査では、バイデン政権となった場合の南北関係について48.8%が「特に変わらない」、26.5%が「さらに悪くなる」と回答した。一方、「より良くなる」との回答は16.4%にとどまった。

(当間正明)

(韓国、米国)

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