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メキシコ大統領はバイデン氏への祝福を避け「法的決着を待つ」姿勢

(メキシコ、米国)

メキシコ発

2020年11月10日

メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(AMLO)大統領は11月7日の記者会見で、米国大統領選挙でバイデン候補が当選確実と報道されている(2020年11月9日記事参照)ことを受け、「軽率な行動は取らず、全ての法的懸念事項が解決されるのを待ちたい」とし、バイデン候補への祝福を避けた。大統領はその理由について、「全ての選挙プロセスが完了しないうちに、候補のどちらかを祝福することはできないため」だと説明した。また、「トランプ大統領がわれわれを尊重し、内政干渉を行わなかったことに感謝している」とした上で、「バイデン候補とも10年以上前に会見したことがあり、悪い関係ではない」とも語った。

マルセロ・エブラル外相は11月8日、AMLO大統領がトランプ大統領、バイデン候補のどちらともコンタクトを取っていないことを明らかにし、「トランプ大統領が続投する場合でも、バイデン新政権が誕生する場合でも、可能な限り良好な対米関係を築けるよう最善を尽くすことに変わりない」と述べた。さらに外相は、バイデン政権が誕生した場合でも、メキシコ政府と多くの点で意見が一致するとの見方を示し、「必ずしも意見が一致しない問題もあるだろうが、メキシコはその点ではスペシャリストで(こうした状況に慣れており)、長年にわたって米国と共生する道を学んできている」と付け加えた。

バイデン候補の勝利を認めなかったことで、米国の民主党下院議員らから批判が起こるなど、国内外からの反響を受け、AMLO大統領は11月9日の早朝記者会見で「メキシコ政府は米大統領選挙について米国当局による正式な選挙結果の発表を待つ」とあらためて強調した。「われわれは米国の共和党、民主党のどちらとも対立していない。ただ、思慮深い対応を取りたいだけだ」と述べ、トランプ大統領に配慮した態度、との憶測を否定した(「ミレニオ」紙電子版11月9日)。

一方、「レフォルマ」紙が11月6~8日に370人の成人を対象に実施した電話アンケート(回答率は69.5%)では、「トランプ候補とバイデン候補のどちらが大統領としてメキシコに好影響を及ぼすか」という問いに対し、66%が「バイデン候補」、9%が「トランプ候補」、25%が「分からない」と回答している(「レフォルマ」紙11月9日)。

(松本杏奈)

(メキシコ、米国)

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