香港貿易発展局、オンライン・プラットフォームをアップグレード

(香港)

香港発

2020年11月25日

新型コロナウイルスの感染拡大により貿易・越境ビジネス活動が停滞する中、デジタル・ソーシングの活用が進んでいる。香港貿易発展局(HKTDC)は11月16~27日の大規模オンライン展示会「Autumn Sourcing Week | ONLINE外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます(秋季ソーシングウイーク・オンライン)(注1)」に合わせて、オンライン・ビジネス・マッチング・プラットフォーム「hktdc.com Sourcing外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を整備した。

hktdc.com Sourcing外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」は、これまで13万のサプライヤーと200万の国際バイヤーが利用し、年間2,400万の商談機会を創出してきた。今回の整備で、人工知能(AI)と機械学習を用い、データベースから適切な検索結果やパーソナライズされたサービスの提供が可能となり、効率的なマッチングを実現する。

ジェトロは11月から同プラットフォームに、「Japan Pavilion外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を設置、化粧品をはじめ、日用品や健康食品など150種類以上の日本製品を掲載している。加えて、バーチャル・マッチング・ツール「EventXtra」を活用し、11月16日から12月16日にかけて、1カ月間の「ポップアップ・バーチャル・エキスポ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を開催、日本企業とのライブチャットやオンライン商談などが可能になる。

写真 「Japan Pavilion」の様子(ジェトロ撮影)

「Japan Pavilion」の様子(ジェトロ撮影)

なお、一定の条件を満たす中小企業(注2)は香港政府の補助金「中小企業エクスポート・マーケット・ファンド(The SME Export Marketing Fund:EMF外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」の補助を申請できる。同ファンドでは、本来の年間費用の半額である約1万香港ドル(約13万5,000円、1香港ドル=約13.5円)でプラットフォームを1年間利用することができるほか、オンラインでバイヤーと接触する機会が得られる。

(注1)「Autumn Sourcing Week | ONLINE(オータム・ソーシングウイーク・オンライン)」はエレクトロニクス、家庭用品、照明、屋外照明、環境保護技術、ギフト・プレミアム、玩具、ベビー用品、文具、眼鏡、ウォッチとクロックを含む11の産業のサプライヤーを対象としたオンライン展示会。

(注2)「中小企業エクスポート・マーケット・ファンド(The SME Export Marketing Fund:EMF)」を申請する条件:(1)香港法人であること、(2)中小企業であること(製造業:香港での従業員が100人以下;非製造業:香港での従業員が50人以下)、(3)香港域内で運営していること、(4)以前に同補助金を支給されたことがある場合、受け取った資金の累計額が限度額を超えないこと、(5)対象イベントの主催・サービスプロバイダー・関連会社ではないこと。

(カン・カレン)

(香港)

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