中国電気自動車メーカーの康迪(カンディ)、カリフォルニア市場を狙う

(米国)

ロサンゼルス発

2020年11月10日

中国の電気自動車メーカーのカンディ(康迪)テクノロジー傘下のカンディアメリカ(本社:テキサス州ガーランド市)は11月3日、コンパクト電気自動車のモデルK27がカリフォルニア州大気資源局(CARB)から排出基準適合の承認を受けたと発表した。

同社は、モデルK27を1,000台限定で1万7,499ドルで販売する。購入者は、連邦政府の所得税控除7,500ドルに加え、カリフォルニア州の電気自動車税額控除2,000ドルを差し引き、実質的には7,999ドルで購入できる。米国電気自動車メーカーのテスラの最量販車種であるモデル3の希望標準小売価格3万7,990ドルと比較しても、同社のモデルK27は格安な電気自動車となる。

同社のジョニー・タイCEO(最高経営責任者)は「カリフォルニア州は、電気自動車とハイブリッド車の導入により、温室効果ガス排出の削減で全米をリードしており、(電気自動車とハイブリッド車の販売数は)米国全体の売り上げのほぼ50%を占める」「同州の2035年までにガソリン車の新車販売を禁止するとの措置(2020年10月2日記事参照)も新たな電気自動車の市場参入の追い風となっており、今回の承認取得は良いタイミングだ」と地元メディアで述べている。

同社は現在、子会社のエスシーオートスポーツを通じて、米国内でモデルK23とモデルK27の2車種を販売している。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

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