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国産新型コロナワクチン、11月中にも臨床試験へ

(ベトナム)

ホーチミン発

2020年11月17日

ベトナム保健省は11月11日、新型コロナウイルス対応ワクチンの臨床試験を2~3週間以内に開始する予定と同省ウェブサイトで発表した。

発表で同省科学技術訓練局のグエン・ゴ・クアン副局長は以下の見通しを示した。保健省が国内の製薬会社ナノジェン(Nanogen)の臨床試験に関する申請書類を審査中であり、問題なく承認されれば、接種対象となる被験者の選定を発表し、11月中、遅くとも12月初旬までには臨床試験を開始する。臨床試験の第1相試験は60人の被験者を対象とし、2回に分けて実施する。1回目は20人の被験者のうち1~2人にまず試験的に接種し、72時間で反応と安全性の確認を経た後、残りの18~19人に接種する。2回目は40人に対して2021年3月初旬に接種する計画だ。

ベトナムでは、国内でナノジェンのほかにも、ワクチン・生物学的製剤研究所(IVAC)が2021年初めに臨床試験を開始予定。また、第1ワクチン・生物学的製剤社(VABIOTECH)も臨床試験の前段階としてサルとマウスに試験投与を開始した。

政府は2021年第4四半期(10~12月)までに被験者を2,000~3,000人に拡大した臨床試験を含む必要な試験を全て完了し、製造を開始することを目標としている(注)。ただし、ワクチンの需要は大きいが、臨床試験の実施には被験者の安全を確保するため、保健省の技術・倫理基準に厳格に適合する必要がある。

保健省の発表に先立ち、11月6日の国会審議でブー・ドク・ダム副首相は、国内にあるワクチン研究生産主体4者のうち2者が先行しており、2021年末か2022年初めに生産可能と述べていた。また、同省によると、世界で38件のワクチンが臨床試験中で、ナノジェンによるワクチンが39件目となるとの見通しを示した。

ベトナムでは7月25日にダナン市内で第2波が発生したが、その後は感染の拡大を防ぎ、9月3日以降は市中感染は報告されていない。11月13日午前時点で陽性事例は1,253人(うち562人は海外からの入国時の検疫で判明)、死者35人、回復者1,093人。

(注)ベトナム政府は新型コロナウイルス対応ワクチンについて、海外からの調達も計画している。10月15日の記者会見で、外務省のレー・ティ・トゥ・ハン報道官は記者の質問に対し、「保健省からの情報によると、ロシアや英国などからワクチンの調達を検討している」と回答した。

(比良井慎司)

(ベトナム)

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