第3四半期のGDP成長率、前期比1.9%に
(韓国)
ソウル発
2020年10月30日
韓国銀行(中央銀行)は10月27日、2020年第3四半期(7~9月)の実質GDP成長率(速報)が前期比1.9%と発表した(添付資料表1参照)。韓国メディアは、第2四半期(4~6月)のマイナス3.2%が22年ぶりの最低値だった反動や、輸出回復に起因すると報じた。なお、前年同期比ではマイナス1.3%だった(添付資料表2参照)。
2020年第3四半期の実質GDP(前期比)を支出項目別にみると、主な内容は次のとおり。
- 民間消費:準耐久財(衣類など)などが減少し0.1%減。
- 政府消費:健康保険、給与などを中心に0.1%増。
- 建設投資:土木建設を中心に7.8%減。
- 設備投資:機械類、輸送機器が増加し6.7%増。
- 輸出:自動車、半導体などを中心に15.6%増。
- 輸入:原油、化学製品などを中心に4.9%増。
業種別に見ると、農林漁業は畜産業を中心に1.8%増、製造業はコンピュータ、電子・光学機器などが増加して7.6%増、電気・ガス・水道事業は電気業を中心に7.4%減、建設業は土木建設を中心に5.5%減、サービス業は医療・保健および社会福祉サービス業、金融・保険業などが増加して0.7%増だった。
韓国銀行のパク・ヤンス経済統計局長は同日の記者会見で、「第4四半期(10~12月)の実質GDP成長率が0.0~0.4%程度であれば、2020年通年の見通しであるマイナス1.3%は達成できる」と述べた(2020年9月3日記事参照)。
〔諸一(ジェ・イル)〕
(韓国)
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