「衛生緊急事態」7度目の延長、新型コロナの感染拡大続く

(モロッコ)

ラバト発

2020年10月09日

モロッコ政府は10月8日の閣議で、10月10日まで延長していた「衛生緊急事態」(2020年9月11日記事参照)を11月10日までさらに延長すると発表した。7度目の延長となる。

同国では新型コロナウイルスの感染拡大が続いている。モロッコ保健省によると、10月7日の新規感染者数は2,776人と過去最多を記録した。「衛生緊急事態」延長を発表した8日の新規感染者数は2,929人となり、2日続けて過去最多の感染者数を更新した。累計は14万2,953人、死者数2,486人となり、アフリカ大陸では南アフリカ共和国に次いで2番目の累計感染者数だ。

感染拡大が進む都市では随時、規制措置が敷かれる可能性があることから、今後も政府の発表、現地報道を注視していく必要がある。なお、政府はモロッコ最大の商業都市カサブランカについて、9月7日正午から14日間、移動制限などの措置を発表したが(2020年9月11日記事参照)、その後さらに14日間延長し、10月19日まで規制措置が敷かれている。

(石橋洋一郎)

(モロッコ)

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