東京で第2回日米豪印外相会合が開催

(日本、米国、オーストラリア、インド)

アジア大洋州課

2020年10月08日

第2回日米豪印外相会合外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが10月6日、東京で対面形式で開催され、茂木敏充外相、マイク・ポンペオ米国務長官、マリズ・ペイン・オーストラリア外相、スブラマニヤム・ジャイシャンカル・インド外相が会談した。

4外相は、新型コロナウイルス感染拡大における諸課題について意見交換し、保健・衛生やデジタル経済などの新たな国際ルール作りなどについて、引き続き連携していくことを確認した。また、日本が提唱する「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」(2020年7月30日記事参照)は、地域の平和と繁栄に向けたビジョンで、その実現に向け、より多くの国々へ連携を広げていくことの重要性を確認した。これに関連し4外相は、ASEANの一体性・中心性とASEAN主導の地域枠組みに対する強固な支持と、「インド太平洋に関するASEANアウトルック(AOIP)」(2019年7月12日記事参照)への全面的な支持を再確認した。また、欧州など各国のFOIPに対する前向きな取り組みを歓迎した。

FOIPの具体的な推進へ向けては、質の高いインフラ、海洋安全保障、テロ対策、サイバーセキュリティ、人道支援・災害救援、教育・人材育成などのさまざまな分野での協力推進で一致した。

日米豪印外相会合は、通称「Quad(クアッド)」と呼ばれ、第1回会合は2019年9月、米国・ニューヨークで開催された。同枠組み内の2カ国間でも「2+2」と呼ばれる外務・防衛閣僚会合の開催や共同演習が実施されるなど、経済や安全保障面での連携が目指されている。経済面に関連し、9月1日には日豪印経済相会合外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますがテレビ会議で実施され、サプライチェーン強靱(きょうじん)化の実現に向けた新たなイニシアチブ立ち上げに取り組むことで一致し、考えを共有する他の国々に対する参加を呼び掛けていた。

日米豪印外相会合は今後、定例化され、次回会合は2021年の開催が予定されている。

(古屋礼子)

(日本、米国、オーストラリア、インド)

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