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野党が大統領選ボイコットなど呼びかけ、抗議活動広がり緊張高まる

(コートジボワール)

アビジャン発

2020年10月23日

コートジボワールでは、10月31日に予定される大統領選挙を前に、国内各地で抗議行動が広がり、緊張が高まっている。15日に2週間の選挙運動が開始されたが、憲法評議会で認定された4人の候補者(2020年9月25日記事参照)のうち、主要2野党のコートジボワール民主党(PDCI)とイボワリアン人民戦線(FPI)のそれぞれ公認候補であるコナン・ベディエ元大統領とアフィ・ンゲッサン元首相が共同記者会見を開き、公正、透明、民主的な選挙実施の条件が整っていないとして、選挙ボイコットと民主的不服従を支持者に呼びかけた。野党は、与党側に有利な不均衡な構成だとして独立選挙管理委員会と憲法評議会の解散と、3選禁止規定に違反するとしてワタラ大統領の被選挙資格の否認を求めている。

コートジボワールでは、11月1日まで公共の場でのデモや集会が禁止されているが、16日以降、各地で抗議行動が広がっている。特にボノア、ディボ、ダブー、コトビなどの地方都市では、デモ隊が道路封鎖など選挙妨害行為を繰り広げているほか、憲兵駐在所や公共輸送機関の車両が焼き討ちされるなど一部が暴徒化し、治安部隊との衝突で死傷者が報告されている。ンゲッサン元首相の出身地ボノアでは、与野党支持者間の対立が部族間の衝突に発展し、同元首相の自宅を含む住居や商店が放火、略奪されるなど混乱が広がっている。最大都市アビジャンでも、野党支持者の多い地区で道路の遮断や車両の焼き討ちなど選挙妨害や暴力行為がみられ、独立選挙管理委員会が発行する選挙人カードの配布に支障を来しており、投票を前に緊張が高まっている。

選挙運動前からワタラ大統領の3選出馬をめぐる抗議行動が断続的に発生しており、これまでに20人近くの死者が報告されている。

選挙プロセスにおける与野党の深刻な対立を懸念し、国連やアフリカ連合(AU)、EUなど国際機関による調停が続いており、17~19日には西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)代表団がコートジボワールを再度訪問した。ECOWAS議長国ガーナのシャーリー・アヨルコル・ボッチウェイ外務・地域統合相を団長とする代表団は4人の大統領選候補者などと会談した後、与野党に対し、事態の沈静化と選挙プロセスにおける合意形成に向けた努力を促すとともに、野党には、選挙ボイコットと民主的不服従の呼びかけを撤回し、選挙へ参加するよう促した。

(渡辺久美子)

(コートジボワール)

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