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上院改選で与党・社民党が再び大敗、下院とのねじれ拡大へ

(チェコ)

プラハ発

2020年10月15日

チェコで上院議席の3分の1の改選が10月2、3日(第1回投票)と9、10日(第2回投票)に実施され(注)、与党のチェコ社会民主党(CSSD)が10議席を失い、前回改選(2018年10月16日記事参照)に続く大敗を喫した。連立与党のANO 2011(ANO)も第2回投票に進出した6候補のうち当選者は1人にとどまり、1議席減らした。これにより、上院における与党の議席数が20から9に大幅に減少し、連立与党に閣外協力しているボヘミア=モラビア共産党(KSCM)が議席を獲得できなかったこともあり、上院の与党勢力はさらに減退することとなった(添付資料表参照)。

今回の選挙で圧勝を収めたのは野党の市町村長・無所属候補連合(STAN)で、同党は議席数を19から25に増やし、それまで市民民主党(ODS)と分け合っていた上院第1党の座を単独で占めた。また、下院の最大野党のODSも健闘し、議席を2つ増やした。これにより、改選後議席数3位のキリスト教民主連合=チェコスロバキア人民党(KDU=CSL)を合わせた3党に代表される中道右派の勢力がさらに拡大し、ANOとCSSDの連立政権にKSCMが閣外協力する下院外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますとのねじれ現象がより顕著となった。

他方、上院改選第1回投票と同時に実施された州議会選挙(プラハを除く13州対象)では、ANOが圧勝、合計675議席中178議席を占め、前回(2016年)の獲得議席数176をさらに上回った。ただし、連立与党のCSSDはここでも議席数を125から28に減らす大敗を喫した。2位は野党の海賊党(91議席)で、前回の3議席から大躍進を遂げた。

投票率は上院第1回投票が36.74%、第2回投票が16.74%、州議会選が37.95%で、いずれも過去の選挙並みとなった。

なお、今回の上院改選・州議会選挙では、新型コロナウイルス感染対策のため隔離措置の対象となっている有権者に対して、ドライブスルー方式、あるいは有権者の元への投票箱持ち込み方式が導入された。

(注)上院(81議席)の3分の1の議席改選は2年ごとに実施される。第1回投票で当該選挙区において得票率50%以上の候補者がいた場合はその候補者が当選、いない場合には得票率上位2候補の間で第2回投票が行われる。

(中川圭子)

(チェコ)

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