スイス連邦政府衛生措置再強化、イベント上限50人、オフィスでマスク着用義務

(スイス)

ジュネーブ発

2020年10月30日

スイス連邦参事会(内閣)は10月28日、新型コロナ感染拡大を受け、衛生措置を再強化することを決定外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。主な内容は以下のとおりで、10月29日(遠隔授業については11月2日)から適用される。

  • ディスコ、ナイトクラブの営業禁止。
  • レストランやバーでの食事は着席のみとし、テーブルごとの着席人数は4人までとする(親子の場合を除く)。夜の午後11時から午前6時までの営業禁止。
  • 50人を超えるイベント(スポーツ、文化関係を含む)の開催禁止。ただし、議会や自治体の集会を除く。政治的デモンストレーションや国民投票開催に向けた署名集めは許される。家族や友人との会合など私的イベントは10人までとする。
  • レジャーとしてのスポーツや文化的活動について、屋内の場合は最大15人までとし、社会的距離を確保しマスク着用を義務付け。屋内テニスコートやホールなど広いスペースが確保される場合、マスク着用義務は除外。屋外の場合は社会的距離を確保すること。身体的接触のあるスポーツは禁止する。これらの制限は16歳未満の子供は適用除外。
  • 職業上のスポーツや文化的活動について、競技や公演、トレーニングやリハーサルは許される。ただし、歌唱中の飛沫数が多いことからアマチュア合唱団の活動は禁止(プロ合唱団は許可)する。
  • 大学などの高等教育課程は11月2日から遠隔授業に切り替えること。義務教育や後期中等教育課程、職業訓練校の対面授業は引き続き許可する。
  • マスク着用が義務付けられる範囲について、10月19日に指定された屋内店舗や公共交通機関の施設や待合スペースなど(2020年10月22日記事参照)に加え、屋外店舗、レストラン、バー、市場やクリスマスマーケットを追加する。人通りの多い歩道や社会的距離を取ることが困難な公共スペースも対象となる。後期中等教育以降の課程の学校内や、社会的距離を取ることが困難なオフィス内も常時マスクを着用すること。ただし、これまでと同様、12歳未満の子供や医療上の理由によりマスク着用が困難な場合、レストランやバーでの着席時についてはマスク着用の義務はない。

(和田恭)

(スイス)

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