米シェール石油・ガス開発のオアシス・ペトロリアムが破産申し立て

(米国)

ヒューストン発

2020年10月05日

米国シェール石油・ガス開発会社であるオアシス・ペトロリアム(本社:テキサス州ヒューストン)は9月30日、テキサス州南部地区連邦破産裁判所に対し、米国連邦破産法第11章適用の申し立てを行った旨を発表した。

同業者による破産関係では、チェサピーク・エナジー(本社:オクラホマ州オクラホマシティ)が2020年6月28日に、連邦破産法第11章適用申し立てを行っている(2020年6月30日記事参照)。

オアシス・ペトロリアムは、ノースダコタ州とモンタナ州にまたがるウィリストン盆地およびテキサス州とニューメキシコ州にまたがるデラウェア盆地において、石油・天然ガス開発を展開している。

裁判所に提出した書類によると、同社の資産・負債は10億ドルから100億ドル。同社は4億5,000万ドルのDIPファイナンス(注)を確保したと表明。再編を通じて債務18億ドルを削減する方針を示した。6月30日時点の長期債務は27億6,000万ドルである一方、現金・現金等価物はわずか7,740万ドルだった。

エネルギー関連の倒産に詳しいヘインズ&ブーン法律事務所の資料によれば、シェール石油・ガス業界の倒産が2017年に24件、2018年に28件に対し、2019年は42件へと急増しており、2020年8月末時点でも36件となっている。

なお、同社の株は、2020年当初は3ドル台後半で推移していたものの、10月2日時点では0.17ドルとなっている。

(注)倒産手続き開始後も旧経営陣に経営を任せつつ、新たな資金を提供する金融手法。

(沖本憲司)

(米国)

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