タイ北西部ターク県、全てのミャンマー国境を10月25日まで閉鎖

(タイ、ミャンマー)

バンコク発

2020年10月19日

タイ北西部のターク県は10月17日、ミャンマー国境周辺の常設検問所と各陸路からの貨物の越境に関する制限にかかるターク県通達第2752号/2020年を発出した。この通達は、同県が所管するミャンマーとの全33カ所の陸路国境を10月18日午後3時から同月25日午後6時30分まで閉鎖することを定めたもの。ターク県はミャンマーとの最大の陸路国境であるメーソット(第1および第2友好橋)を有する国境県で、これまでは「新型コロナ禍」でも第2友好橋経由の貨物と人の移動は、必要な検疫措置を取ることで許可されていたが、今回の通達により、第2友好橋を含む全ての国境が一時的に閉鎖されることとなる。

ターク県では、ミャンマー国内での新型コロナウイルス感染拡大により、10月10日以降、ミャンマー車両の進入を貨物積み替え場所に限定するとともに、タイ車両については7時間以内にタイ側に戻ることを義務付ける措置を導入していた。今回の通達は、車両運転手や補助員に対する新型コロナウイルスの抜き打ち検査を行ったところ、複数人の感染が確認されたため踏み切ったとしている。

(蒲田亮平)

(タイ、ミャンマー)

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