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大豆の生産量見通しは5,000万トン、ラニーニャ現象発生を懸念

(アルゼンチン)

ブエノスアイレス発

2020年09月17日

アルゼンチンのロサリオ穀物取引所(BCR)は9月9日、2020/2021年度(2020年3月~2021年2月)のトウモロコシと大豆、小麦の生産量の予測を発表した(添付資料表参照)。

BCRによると、2020/2021年度のトウモロコシの作付面積は700万ヘクタールとなる見通しだ。前年度比3.6%減だが、悪天候の影響で最悪の場合、作付面積は同7%減の約675万ヘクタールまで縮小すると懸念されていた。ここへきて国際価格が上昇しているため、生産者が作付面積を増やす可能性があるとみられており、当初見通しに比べ減少幅は縮小した。

8月に観測された主要作付け地域の降雨量は2010年8月以来の最低を記録したため、深刻な干ばつが懸念されていた。9月に入って降雨量は戻ったが、今後は2021年春季の降雨量がカギとなる。

2020/2021年度のトウモロコシ生産量は前年度比6.8%減の4,800万トンが見込まれている。作付けは9月に開始するが、土壌の水分量が平均を下回っており、ラニーニャ現象が発生する可能性も高まっているため、「生産者が作付け時期を遅らせる可能性がある」とBCRは説明している。

2020/2021年度の大豆の作付面積は1,730万ヘクタールの見通しで、前年度比0.6%増とわずかな拡大が期待される。生産量では約5,000万トンとなるとの試算だ。

既に作付けが終了している小麦は、作付け後の連日の霜や降雨不足に直面し、生産は前年度比7.7%減の1,800万トンとなる見通し。ただし、今後15日間の天候に左右される可能性が高い。8月の降雨不足が深刻だったため、主要産地のチャコ州(北部)やコルドバ州(中西部)などでは水不足が続き、70万ヘクタールのうち、5万ヘクタールは「ほぼ壊滅的」とされている。一方、エントレ・リオス州(中東部)とブエノスアイレス州の土壌の水分量は改善したとして、1ヘクタール当たり収穫量の増加に期待が高まる。

9月2日付の国家農牧技術研究所(INTA)の報告によると、2020年春季のラニーニャ現象発生の確率は非常に高いため、特に2020年11月から2021年1月にかけて、降雨量不足がさらに悪化する可能性が高いとしている。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

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