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ラファージュホルシム、セメント業界で初めてSBTiによるCO2削減目標決定

(スイス)

ジュネーブ発

2020年09月24日

スイスセメント業界最大手のラファージュホルシムは9月21日、科学的根拠に基づく目標設定イニシアチブ(Science-Based Targets initiative、SBTi、注1)による「1.5度に向けた野心的目標」活動への参加を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。自社工場などでの燃料消費(スコープ1)および電力消費(スコープ2)における温室効果ガス(GHG)排出量を、2030年までに、製品トン数当たり2018年比でそれぞれ17.5%削減、65%削減、全体で21%削減する目標を設定した。この目標はSBTiによって承認され、2030年までの実現に向けた以下の活動目標を発表している。概要は以下のとおり。

  • ECOPactやSusteno(注2)など自社開発の低炭素排出・炭素排出中立な素材利用の加速
  • エネルギーや原料向けに10万トン以上の廃棄物・副生成物のリサイクルを行う
  • 製造工程で使用する廃棄物由来燃料の割合を2018年比で倍増させ37%以上とする

SBTiには各産業から290以上の主要企業が参加しており、2030年に向けた参加企業の活動目標を承認し、各企業において実行している。ラファージュホルシムは2019年12月に、2030年までのGHG排出量目標についてSTBiの承認を受けていたが、今回の活動目標はそれを深堀し、具体的な行動を示したものとなっている。

同社は以前から循環的な建設エコシステムの確立を進めており、2019年における素材の再利用量は4,800万トンに達している。また、同社は環境負荷の高いセメント業界で先陣を切ってGHG排出削減目標を設定することで、業界をリードしていきたいこと、自社だけではなく上流および下流部門にも統合的な働きかけを行い、2030年までに輸送や燃料消費由来のGHG排出の20%削減を達成したいとしている。

(注1)SBTiは、世界自然保護基金(WWF)、CDP(旧カーボン・ディスクロージャー・プロジェクト)、世界資源研究所(WRI)、国連グローバル・コンパクトによる共同イニシアチブで、気候変動による世界の平均気温の上昇を産業革命前と比べ1.5度に抑えるため、科学的知見と整合した削減目標を設定することを推進している。

(注2)ECOPactおよびSustenoは、ラファージュホルシムが開発したセメント構造体で、ライフサイクルでの二酸化炭素排出低減や再利用可能性を高めた商品。

(和田恭)

(スイス)

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