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第2四半期の輸出入、過去最大規模の下げ幅、新型コロナと原油安が影響

(米国)

ニューヨーク発

2020年09月28日

米国商務省が9月18日に発表した2020年第2四半期(4~6月)の貿易統計(国際収支ベース、季節調整済み)によると、輸出(財・サービス)は前期比26.6%減の4,447億ドル、輸入は16.7%減の6,096億ドルとなった(添付資料表1、図参照)。その結果、貿易赤字は前期より384億ドル増加し1,649億ドルとなった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国内外での経済活動の停滞と原油価格の下落により、輸出入の下げ幅はそれぞれ、統計が確認できる1960年以降最大となった。財、サービスの内訳では、財が2,193億ドルの赤字、サービスは544億ドルの黒字だった。

自動車、エネルギー関連製品が大きく減少

財貿易をみると、輸出が前期比28.4%減の2,889億ドル、輸入が14.6%減の5,082億ドルとなった(添付資料表2参照)。輸出では原油を含むエネルギー関連製品、民間航空機用エンジンおよび部品など、輸入ではエネルギー関連製品、その他自動車部品および周辺機器(カナダ以外)などが押し下げ要因となった。なお、米国エネルギー情報局(EIA)によると、第2四半期の米国産の1バレル当たりの平均原油価格(WTIスポット)は前期より18.0ドル値下がりし、四半期としては2002年第2四半期以来の安値となる27.81ドルだった。中でも4月は1999年3月以降最安値の16.55ドルとなった。

財貿易を主要国・地域別にみると、輸出では、カナダが前期比32.7%減の477億ドルとなり、最大の押し下げ要因になった(添付資料表3参照)。貨物自動車、乗用自動車、石油および歴青油(原油を除く)などが大きく減少した。次いで、メキシコが36.9%減の385億ドルに減少した。石油および歴青油(原油を除く)、自動車部品、民間航空機および部品などの減少が影響した。

輸入では、メキシコが前期比38.2%減の560億ドルとなり、最大の押し下げ要因になった。乗用自動車、自動車部品、貨物自動車などが大きく減少した。次いで、カナダが35.2%減の505億ドルと押し下げた。乗用自動車、石油および歴青油(原油を除く)、自動車部品などが減少した。

対中貿易は、コンピュータなどの輸入が伸びたことで赤字額が6期ぶりに増加し、805億ドルとなった(添付資料表3参照)。

なお、9月3日の商務省の発表によると、7月の輸出(財・サービス)は6月より126億ドル増加して1,681億ドル、輸入は227億ドル増加し2,317億ドルだった。国内の経済活動の再開に伴って輸出入も回復基調にある一方で、経済コンサルタンティング会社ハイ・フリクエンシー・エコノミクスのエコノミスト、ルベラ・ファルーキ氏は「世界的に経済成長と需要が依然として脆弱(ぜいじゃく)であることを踏まえると、貿易の回復が強力かつ持続的なものかは不確かだ」と慎重な見方を示した(「ウォールストリート・ジャーナル」紙9月3日)。

(大原典子)

(米国)

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