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イベルドローラ、日本で大規模な洋上風力発電を開発へ

(スペイン)

マドリード発

2020年09月29日

スペインの電力大手イベルドローラは9月17日、オーストラリア投資銀行マッコーリー・グループ傘下のグリーン・インベストメント・グループ(GIG)と、日本で洋上風力発電の合弁事業を立ち上げると発表した。イベルドローラは、日本参入の足掛かりとして、マッコーリー・キャピタルが所有する再生エネルギー事業開発会社アカシア・リニューアブルズ(前身は英国の再エネ開発企業RESの日本法人)を買収する。アカシア・リニューアブルズの洋上風力発電以外の既存事業はGIGに引き継がれ、イベルドローラは日本では洋上風力発電事業に特化する。

アカシア・リニューアブルズは、三井不動産と鹿児島県で、大阪ガスと佐賀県で手掛ける合計1.2ギガワット(GW)を含めた6件、合計3.3GWの洋上風力発電プロジェクトを保有。うち3件は、次世代の洋上風力発電システムとして期待される浮体式技術を採用する。遠浅の海の少ない日本では、発電機を海底に固定する必要がなく、水深の深い海域に適した浮体式技術が洋上風力普及の鍵とされる。

イベルドローラは、世界5位の風力発電事業者だ。2010年から傘下の英国電力大手スコティッシュ・パワーを通じ、英領北海で洋上風力発電所の開発を進めており、2020年8月には「イースト・アングリア・ワン」が本格稼動を開始。さらに2022年から、世界最大規模となる「イースト・アングリア・ハブ」(3.1GW)が着工される予定。英国やドイツ、フランス、米国で15GWのプロジェクト(開発予定を含む)を保有するほか、2020年6月にはスウェーデンで開発予定の洋上風力発電プロジェクト(9GW)の権益も取得。日本はそれに続く投資先となった。

シーメンス・ガメサは秋田県のプロジェクトに関与

近年、ドイツや北欧勢をはじめとした日本の洋上風力への参入が活発化しているが、今回のイベルドローラのほか、スペイン企業の参入事例も出てきている。

2019年6月には、大林組が秋田県北部で開発手続きを進める洋上風力発電事業(455メガワット)において、同社は、大型風力発電機の供給メーカーとして優先交渉権を付与した大手シーメンス・ガメサと、発電機の設置、維持管理における安全確保、インフラ整備、地元企業との協力検討など、事業実現に向けて必要となる課題解決や、地域貢献の推進について相互協力していくことで合意している。

(伊藤裕規子)

(スペイン)

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