湖北省、AI産業にかかる発展目標を発表

(中国)

武漢発

2020年09月09日

湖北省政府は9月4日、「湖北省次世代人工知能発展全体計画(2020~2030年)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」(以下、計画)を発表した。計画では、2030年までに同省を中国国内でトップクラスの人工知能(AI)技術のイノベーション実現と活用のモデル地域とすることを目標としている。計画におけるAI産業の発展目標は、初期、中期、後期の3段階に分かれ、それぞれ具体的な数値目標が設定されている(添付資料表参照)。

また、経済活動、人々の生活、行政サービスなどの領域にもAIの活用を広げ、同省における生産効率や人々の生活の質を全面的に向上させるとしている。具体的には、AIを生産・物流のさらなるスマート化、感染症の早期警戒やモニタリング、公共需要の正確な予測や行政サービスのスマート化などに活用することを目標に示している。

同省は、6月にもデジタル経済にかかる発展目標を発表するなど、新産業の育成に力を入れている(2020年6月18日記事参照)。今後、AI分野の省内有力企業に対して「一企一策」(各企業に対して個別に優遇政策を提示する)を実施、世界的に影響力のあるAI企業の成長を支援する。

(片小田廣大)

(中国)

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