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4~6月GDPは前年同期比11.4%減、新型コロナ下でも底堅い農畜産業

(ブラジル)

サンパウロ発

2020年09月25日

ブラジル地理統計院(IBGE)は9月1日、2020年第2四半期(4~6月)の実質GDP成長率は前年同期比マイナス11.4%と発表した(添付資料表1参照)。産業別にみると、農畜産業は1.2%増で、工業が12.7%減、サービス業が11.2%減となった。

農畜産業がプラスを維持した理由としてIBGEは、豆、コメ、コーヒーの生産量が増加した点を挙げている。工業とサービス業は、いずれも大幅に減少した。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、各州・市が不要不急の商業活動を規制する政令を長期間継続したことにより、生産活動や商業活動が停滞した。IBGEによれば、工業では、自動車、その他輸送機器、機械・装置、繊維などの生産が停滞したことで、製造業が20.0%減と大きく影響を受けた。サービス業は、その他のサービスが23.6%減と大きく減少した。これは、観光業の不振によるホテル業界への打撃や、バー、レストラン、ジム、美容院などを各州・市が不要不急の商業活動として営業を制限したことが要因だ。

需要要素別にみると、個人消費支出は上記サービス業の打撃などにより、前年同期比13.5%減となった。財・サービス輸入は14.9%減少した。その理由については、新型コロナウイルス感染の影響で製造業の生産活動が大きく停滞したなどによる、とIBGEは説明している。一方、食料需要については比較的影響を受けにくく、ブラジル全国農業連合(CNA)は「生活に必要な食料調達が消費を下支えした」と分析しており、その要因として、新型コロナウイルス対策で諸条件を満たすインフォーマルセクターの労働者などに1人当たり月額600レアル(約1万1,400円、1レアル=約19円)を支給する緊急支援策の存在を挙げている。

財・サービス輸出がプラスになった理由について、レベッカ・パリス国民経済計算コーディネーターは「コモディティ(市況商品)価格の上昇と現地通貨レアルの下落がブラジルからの輸出に有利に働いた」と述べている。経済省貿易統計(COMEXSTAT)をみると、第2四半期の大豆、牛肉、砂糖・糖蜜の輸出額(注)は前年同期比でそれぞれ、大豆が46.2%増の140億2,500万ドル、牛肉が36.62%増(18億4,652万ドル)、砂糖・糖蜜が51.66%増(18億9,856万ドル)と大きく増加している。主要輸出先である中国の需要増によるものだという。

(注)大豆のHSコードは1201、牛肉は0201、0202の合計額、砂糖・糖蜜は1701、1702、1703の合計額を使用。

(古木勇生、エルナニ・オダ)

(ブラジル)

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