UAE、中央銀行が2020年GDP成長率見込みを下方修正

(アラブ首長国連邦)

ドバイ発

2020年09月29日

アラブ首長国連邦(UAE)の中央銀行は9月23日、2020年第2四半期(4~6月)の経済レポートPDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発表した。その中で、2020年の実質GDP成長率(予測値)をマイナス5.2%と発表し、第1四半期の経済レポートでの予測(マイナス3.6%)からさらに1.6ポイント下方修正した。国内GDPの約70%を占める非石油部門の成長率はマイナス4.5%と予測されたが、石油セクターの成長予測は公表されなかった。

同レポートでは四半期ごとのGDPも公表され、2020年第2四半期はマイナス7.8%と、前期のマイナス0.8%から大幅に減速した(添付資料表参照)。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、国全体では3月23日から約3カ月の夜間外出禁止措置がとられ、3月下旬からは国際旅客便も停止(2020年3月24日記事参照)したことや、ドバイでは4月に約3週間の終日外出禁止措置が発令(2020年4月6日記事参照)されたことで、経済活動が著しく制限されたことが影響したとみられる。

(山村千晴)

(アラブ首長国連邦)

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