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「スイスメード」の新たなコネクティッドウォッチの販売を開始

(スイス)

ジュネーブ発

2020年09月04日

スイスの時計コングロマリット最大手、スウォッチグループ傘下の大手時計メーカーであるティソ(Tissot)は9月から、「スイスメード(スイス製)」のコネクティッドウォッチ(注1)「ティータッチコネクトソーラー(T-Touch Connect Solar)」を新たに販売する。

スイスでは、主要産業の時計産業のブランド価値を高めるために、スイス製であることの基準を法令で設け、これを満たしたもののみ「スイスメード」表示が認められている(2017年9月7日記事参照)。駆動部分であるムーブメントがスイス製であることや、製造コストの60%以上がスイス国内で支払われていることなどが条件だ(注2)。

これまでもスイスの時計メーカーはスイスメードの要件を満たすコネクティッドウォッチを製造していたが、スイス製のオペレーティングシステム(OS)を搭載した商品はなかった。

ティソが今回新たに販売するソーラー時計の特徴は、初めてスイス国内で開発されたスイス製OS「SwALPS」を実装し、ブレスレット部分を除いた全てがスイス製となったことだ。開発は官民合同の非営利研究開発機関CSEM(Centre Suisse d’Electronique et de Microtechnique、注3)とスウォッチグループによって約4年の歳月をかけて行われた。CSEMとスウォッチグループは、セキュリティーと完全なデータ保護などを特徴とする純スイス製のOSの開発を行うためのパートナーシップを組んでいた。

今回開発した時計はiOSやAndroid、Harmonyとの互換性を備えており、主要なスマートフォンとの通信も可能だ。

2015年の米国のアップルウォッチ販売開始後、2019年にアップルウォッチの販売台数がスイス産の腕時計出荷台数を初めて上回り、スイスの時計業界にとっては海外のコネクティッドウォッチへの対抗が課題となっていた(2020年3月6日記事参照)。

(注1)スマートフォンと連携して使う多機能な腕時計型端末のこと。

(注2)スイス製ムーブメントに関しては、以前は製造コストの50%以上がスイス国内で支払われていることが要件だったが、2017年に基準が厳格化され、60%以上となった。

(注3)1984年に設立。原子時計の開発や情報通信の研究など幅広い分野の研究開発を行う。前身のCEH(Centre Electronique Horloger)は世界初のクオーツ腕時計を開発した。

(城倉ふみ)

(スイス)

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