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四川省、水素エネルギー産業発展計画を発表、成都~重慶間を発展軸に

(中国)

成都発

2020年09月28日

中国の四川省経済・情報化庁は9月21日、「四川省水素エネルギー産業発展計画(2021-2025年)」(川経信汽車〔2020〕168号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を発表した。四川省を中国西南地域における水素産業の一大集積地とすべく、水素の製造や貯蔵・輸送、充填(じゅうてん)ステーションなどの供給基盤の構築ほか、水素エネルギーを燃料とする燃料電池車と、燃料電池などの開発・製造、普及を強化していく方針を示した。

水素の製造には、水の電気分解や化石燃料の改質などの方法がある。四川省は水資源や天然ガスなどの天然資源が豊富で、水素製造に有利な条件を兼ね備えている。省内の基幹産業でもある化学や鉄鋼など、工業由来の副産水素も活用できる。発展計画によると、四川省には水素製造設備や物流、充填、燃料電池、車両製造などの企業が100社超ある。今後は各社の研究開発への財政的支援を含む各種支援や、域内外の企業や産学間の連携、有力企業の誘致などを強化し、省内産業の強化を図る方針だ。

利用面では、2025年までに燃料電池車を6,000台(トラックやバスなどを含む)普及させる目標を掲げた。水素供給ステーションも60基設置する。成都市では既に2018年2月に燃料電池バスの試験運行を開始しており、2020年8月の時点で累計220台の燃料電池車を市場投入している。さらに、軌道交通や無人飛行機への応用も視野に入れている。また、成都から重慶に至る一帯を水素産業の中心的な発展軸と位置付けた。内江市や資陽市など、成都と重慶の間にある都市や重慶市とも広域的な連携を図り、水素産業の共同発展を目指す。

重慶で水素品質検査センター着工

自動運転やコネクテッドカーの測定や技術の応用、製品開発を行っている中国汽車工程研究院(重慶市)は2019年8月、重慶両江新区の魚復工業開発区に「国家水素エネルギー動力品質監督検査センター」を設置することで、両江新区管理委員会と調印した。地元メディアの報道によると、検査センターは2020年9月16日に着工しており、自動車試験室、パワートレイン試験室、燃料電池試験室、水素エネルギー補助部品試験室、バッテリーモーター試験室の5つの試験室を建設する予定だ。燃料電池や主要コンポーネント、水素貯蔵システム、燃料電池車両のほか、技術コンサルティングサービスも提供するとしている(「上游新聞」9月16日)。

9月22日に行われた重慶市政府の自動車産業に関する記者発表会で、同市経済情報化委員会の責任者は、新エネルギー車の開発の方向性として、純電動自動車と、水素を燃料とする燃料電池車の両方を重視していく姿勢を示した。また、燃料電池車の普及や水素燃料の供給インフラ整備にも取り組む方針を明らかにしている。

(田中一誠)

(中国)

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