9月1日から行動規制を緩和、基本的な規制のみに
(バングラデシュ)
ダッカ発
2020年09月08日
バングラデシュ政府は8月31日、新型コロナウイルス感染防止のために延長していた行動制限措置(2020年8月5日記事参照)について、9月1日以降の行動制限措置を大幅に緩和することを発表した。主な措置は以下のとおり(添付資料:ジェトロ仮英訳資料参照)。
- (政府は)公共の場での移動や行動に関して、安全ガイドラインの徹底に必要な措置を関係省庁が講ずるよう指示する。
- (政府は)外出時のマスクの着用やソーシャルディスタンスの維持、その他の健康安全ガイドラインの順守を国民に徹底するように関係省庁に再度通知する。
- 関係省庁・機関(地方行政、情報省、宗教省、保健省)はウイルス拡大を抑止するために、普及啓発活動を行う。
- 必要に応じ巡回裁判所による法的措置などが講じられる。
9月以降の新たな措置では、マスク着用などの基本的な措置のみの言及となっている。これまで実施していた夜間外出禁止や店舗の営業時間制限などの措置には触れていないが、ジェトロが現地の複数箇所に確認したところによると、これらの措置は解除したもようだ。
バングラデシュでは、8月31日時点で累積感染者31万2,996人、死者4,281人が確認されているものの、回復者は20万4,887人と感染者数の65.5%まで上昇している。8月下旬以降は陽性率が20%を切る日が続いているが、行動規制が緩和される9月以降の感染動向が注目される。
(安藤裕二)
(バングラデシュ)
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